城ヶ島(1999/7/4)

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 PM 2:00
余談

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ここは主に植物関係の所だったのに、なんで釣りの事なんか書くようになったのか…結論から言えば、ハマりました、完璧に。しかも、きっかけが、ドリームキャストの『ゲットバス』というゲームだったりするから、ちょっと情けないと言えば情けない。

去年の11月に藤沢の寮に移ってきてから、たまに先輩方に釣りに連れていってもらっていたのだけど…どっちかというとルアー釣りの方がやりたかったというのもあるのだけど、自分の道具を買うまでには至っていなかった。しかし、ゲットバスをやってるうちに、「うおー、またルアーで釣りしてー!」となり(※昔、バスフィッシングしてました)、道具やらなんやら揃えて今に至る、というわけだ。

前置きはこのくらいにして、7/3の夜半すぎごろ。 部屋に帰って来たら、某先輩からの着信通知があった。
ちなみにこの日はすごい雨で、確か福岡の地下街が水没した日だったように思う。
何の用かと思って、電話をかけてみると・・・。

わたし:「あ、もしもし?(わたしの名前)ですけど」
先輩 :「明日、釣り行くぞ!」
わたし:「えっ!?でも、明日晴れるんですか!?今、雨降ってますよ?」
先輩 :「天気予報だと晴れるっていっとったで」
わたし:「晴れるんだったら行きますよ!!何時ぐらいに出発ですか?」
先輩 :「じゃあ、6時や!いや、早いな。7時に寮の前や」
わたし:「判りました。じゃあ、寝坊するといけないんで、わたしは起きときますね」

まぁ、いつものことで、わたしは出発前までずっとビデオ見てました。
先輩の車で行くから、運転するのわたしじゃないし(^^;
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AM7:30

朝になったら、昨日の雨が嘘のように晴れていた。いい天気!風がちょっと強い気もするが、いい感じだ。
出発前にちょっとしたことがあったが、とりあえず問題なく出発。目的地は城ヶ島。磯釣りだ。三浦半島の先っぽにある島で、近くにウミウの生息地があるらしい。他のことはよく知らないし、何か有名なものがあるのかどうかも知らないが・・・。ちなみに、何が釣れるかもわかっていなかったりする。

先輩 :「いい天気やなぁ。絶好の釣り日よりや」
わたし:「そうですね!今日こそは釣るぞぉ!(※海でルアー始めてから二回ほど行ったが、いずれもボウズ)
先輩 :「今日は、何の魚買って帰るかな。ネタないか?」
わたし:「・・・とりあえず、おっきいの釣って帰る事考えましょうよ」

大丈夫かいな、こんな感じで・・・。
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AM9:00

特に渋滞にも捕まらず、いい具合に城ヶ島に着く。駐車場には車が少なく、停める所に困ることもなかった。
って、ここ、公園の駐車場!?

わたし:「近くに釣るところ、あるんですか?」
先輩 :「この公園突っ切った所が海岸や」
わたし:「あの・・・釣りしていいところなんですか?」

そう言うと、先輩は少し気になったらしく、近くにあった看板を見に行った。

先輩:「大丈夫やな。釣り禁止とは書いてない」

まぁ、だったら大丈夫だろうけど・・・それにしても、風が強い! 海岸近くということもあって、すごい風だ。
こりゃ、投げるときに苦労しそうだなぁ…。

緑地公園風の公園を突っ切り、海岸へ向かう。公園には家族連れの方々が多く、釣り装備なのはわたしたちだけ。ちょっと恥ずかしい。

間もなく、海岸を見下ろせる斜面の上に着いた。 見下ろすとすごい波!白波が立っている。迂闊に近付くと水かぶりそうだ。

先輩:「とりあえず、波かぶらんような場所から釣るか」

 斜面に着けられた階段を下りながら、二人で良さそうな場所を探す。幸い、岩に囲まれた小さな入り江のようになっているような場所があり、そこだと波が穏やかそうだ。
 海岸まで降りてみると、ここの岩は礫岩らしい事がわかった。そのため、岩の表面はごつごつしておらず、堆積岩の海岸特有の、なめらかな地面が続いている。まぁ、起伏自体はかなり激しいんだけど。
 階段の上から目を付けていた場所まで移動すると、早速タックルボックスを開いて、仕掛けを作り始める。しかし、何が釣れるのか判らないので、どういう仕掛けにしていいか迷ってしまう。

(うーん、とりあえず、カサゴ狙いでジグヘッドリグ作るか。ワームの色は・・・パールホワイトかな?)

 仕掛けとしてはアホみたいに簡単なものなので、あっと言う間に完成。内容は、1/8オンスのラウンドタイプジグヘッドに、パールホワイトの1インチワームだ。仕掛けを作り終わると、良さそうなポイントを狙ってオーバーヘッドキャストぉ!・・・風に流されて、狙ったところの5mくらい風下に着水する。

(オーバーヘッドじゃ、ダメか。サイドキャストで投げなおそ)

 そのまんま、ルアーには特にアクションを着けずに引っ張ってくる。気を取り直して、今度はちゃんとサイドキャストで狙ったところに。いい感じの所に着水してくれる。十分に沈ませて、ボトムパンピングで底を探ってみたところ・・・。

 かつん!

(んっ!?なんか今、突っついたな)

 もう一回、同じ所を攻めてみることにする。さっきはちょっと早めに引いていたので、今度は充分ゆっくり・・・がつん!!

(おっしゃぁ!来たぁ!)

 すかさず合わせ、引っ張って・・・なんか魚がかかっているにしては軽すぎる。海藻でも引っかかったか?
 釈然としないまま引っ張ると、蛍光ラインの先に何か白いものが・・・。

「悪い予感・・・やっぱりフグぅ!」

 ド外道だ。多分最初に釣れるやつはこいつだと思ってはいたけど…まるまる太ってるなぁ、こいつ。
まぁ、何にせよ、ファーストヒットだし。記念というのもなんだけど、写真撮っておくか。
 というわけで、デジカメ置いてあるところに戻る。

先輩:「お!こいつ、ルアーくっとるんか!!」

 先輩に写真を撮ってもらい、ルアーを外す。こいつ、完全にくわえ込んでやがるなぁ・・・げっ!ワーム完全にちょんぎってやがる!
 針を外してみると、フグがくわえた先の部分は完全になくなっていた。くっそー、外道のくせに。ワームって他に比べればかなり安いけど、それでも結構高いんやぞ。

(やっぱり、パールホワイトだと外道来てまずいんかなぁ・・・ワームの色変えるか。確か、赤系統だとあんまし外道は食わないんだったよな)

 と、ルアーを変えるが、今度は全くあたりなし。海藻とか多いから、カサゴとかメバルいそうなんだけど・・・ここ、本当にいるんだろうか?(いたとしても、メバルは絶望的だけど)
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AM10:30

 とりあえずフグを釣り上げたのはいいものの、それ以来全く釣れなくなる。針にかかるものと言えば海藻ばっかし。波が緩やかなので、ルアー引くには都合のいい場所なのだけど・・・。
 そうこうしていると、様子を見に来たのか、先輩がこっちに向かってくる。

先輩 :「ここはダメや!場所変えよう!」
わたし:「うーん、そうですね。じゃあ、別の場所にしましょうか」

 というわけで、場所変更。といっても、わたしはここの場所ではどの辺のポイントがいいのかわからないので、先輩に任せることにする。
 着いたところは、さっきとは全然違って波のめちゃくちゃ荒いところだった。岸から10mくらいは、波のせいで水が泡立っている。

先輩:「ここなら、いかにも釣れそうやろ!」

 確かに、釣れそうだ。しかし・・・。

(ここって、めちゃくちゃ荒磯・・・どんな仕掛けで攻めればいいんだろ? 1/8オンスのジグヘッドだと、多分底に着かないし・・・それ以前に、こんな波の荒いところに根魚いるのかなぁ?)

 仕掛けを考えながら、とりあえずかなり早い昼食を取る。 ふと近くの岩の上を見てみると、ばかでっかい針に金属ワイヤーという仕掛けが落ちていた。これって、もしかしてイシダイの仕掛け?周りをよく見てみると、サザエの殻が妙にたくさん落ちてるし・・・イシダイなんて賢い魚、ルアーじゃ絶対つれないぞ。
 考えあぐねて、とりあえずさっきと同じ仕掛けで投げてみる事にする。しかし、波に翻弄されてアクションも何もあったもんじゃない。

(うーん、やっぱジグヘッドが軽すぎるなぁ。1/4オンスのにしてみるか)

 他に有効な手だてを考えつかなかったため、ジグヘッドを一回り大きいものにしてみる。今度は底に届いたけど・・・げっ!引っかかった!
 どうも海藻ではなく岩に引っかかったようで、引っ張ろうが何しようが動いてくれない。
そのうち…ぷっつーん!

 今日の損失、第一号…orz

(やっぱし、こんなところで底を攻めるのはダメだね。 って、だったら何処を攻めればいいんだろう?)

 なにしろ、何が釣れるのか知らないので、何をやっていいかわからない。荒磯にはヒラスズキが着くっていうけど、確信も持てないのに
ミノー投げるのイヤだしなぁ。ミスキャストすると岩に引っかかって取れなくなりそうだし。バイブレーションなんかもっての他だし。
 この場所ではルアーを操るにはちょっと都合が悪いので、その辺を歩き回って見ることにする。いい具合に、波の穏やかになっている所が見つかった。かなり波打ち際に近付かないといけないリスクがあるけど・・・。

(でもまぁ、いいか。他の場所とちがって、波は穏やかなんだし)

 釣る場所が決まったので、また仕掛けを考える。
 と、その時。

先輩 :「うわ、引っかかった!」
わたし:「どうしたんですか?あ、あれ」

 見てみると、先輩のロープ着きバケツが岩に引っかかっている。水を汲もうと思って投げたら引っかかったらしい。取ろうと思っていろいろ試してみたが、どうしよもうなく、結局は徒労に終わった。

先輩 :「しょうがない。置いといて、帰るとき取れるようだったら取ろう」
わたし:「そうですね・・・。」

 気を取り直して、わたしは再び仕掛けを考え始めた。さっき見付けた所は、波打ち際からいきなり深くなっているようだ。となると、落とし込みかな? じゃぁ、アンダーショットリグで攻めてみるか。この仕掛けは作った事がなかったのだけど、やってみるのもいいだろう。
 仕掛けを作り終えて、目指す場所に向かおうとすると・・・ん? 今、波の中にバケツのようなものが・・・ばけつ!?
 はっとして先輩の方を見ると、げっげ!バケツのひもがなくなってる!

わたし:「先輩、ばけつがぁ・・・。」
先輩 :「ん・・・・・・しゃあないわ。あきらめとったし」

 こうして、先輩のバケツは海の藻屑と消えた・・・。

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PM2:00

 釣れない・・・潮の動きが止まったのか、全くもってあたりがなくなる。場所としては悪くはない筈なのだけど…となると、仕掛けが悪いのか?(その前に、わたしがへたくそだという説もあるけど)

(赤色のワームって外道はかからないっていうけど、それ以前にここには外道以外がいるのかな? 先輩も、さっきからフグとかベラばっかしだし)

 どうせなら本命が釣りたいので、ワームの色を赤色にしていたのだけど、考え直して再びパールホワイトに変えてみる。と、やっぱし外道しかいなかったのか、ぼちぼちあたりがありだした。

(でも、外道釣ってもしょうがないしなぁ)

 思いつつも、まぁ釣れないよりはいいだろうと思ってしばらく粘ってみる。

 こつん!

 あ。あたり!と思って引っ張り上げてみると・・・げっ!ワームのしっぽ切られた!くそぉ、フグめぇ!
 さすがにそろそろ疲れてきた。日差しも強いし、帽子を持ってくるべきだったなぁ。
 ワームの一番大事な部分を切られてしまったので、換えに戻ると、先輩もちょうど休憩していたようだった。

先輩 :「今日は、ダメやな。帰るか?」
わたし:「そうですね。そもそも、何が釣れるのかも判ってなかったですし。引き上げましょうか」

 というわけで、形勢不利ということで引き上げることにした。やっぱ、ちゃんと何が釣れるか調べてから来るべきだったなぁ。

 まぁ、この日はフグ一匹しか釣れなかったけど、一応釣れたからよしとしましょう。とりあえず、海でもルアーで釣れることが証明されたわけだし。
今度は、ちゃんとカサゴとか、メバル釣れるところ調べて来よう。最終的には、目指すはシーバス!(って、釣れるのはいつのことやら・・・。)
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余談

 後で(先輩)が調べた所によると、どうも城ヶ島はイシダイのポイントだったらしい。そりゃ、釣れないよね…。
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