UOに出てくる鉱物  あまり数は多くないですが、UOにはわりかし鉱物が出てきます。
 ここでは、今のところ知っている鉱物について書いてみます。
 もっとも、読んでくれる人がいるかどうかは疑問ですが(^^;

■ Contents ■
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[鉱物]

Iron(鉄鉱石)

 のっけから難ですが…手元の鉱物図鑑見たら、あんまし面白い話が載ってませんでした(汗) まぁ、誰でも知ってる鉱物ですし、こんなもんですか(^^;
 鉄鉱石と言っても、自然の状態で鉄になっている場合と、そうでない場合があります。あんまし良く知らないのですが、大規模鉱床の場合、酸化鉄の形で産出する物を還元して使うとか? 鉄は他の物質と化合しやすいので、こっちの方がメジャーです。
 なお、自然の状態で産出する鉄は、純度が高いのでとんでもなく固く・錆びにくいそうです。


Dull Copper(白銅?)

 採掘技能60か70くらいから掘り出せる、灰色の銅ですね。直訳すると「冴えない銅」あたりになるので、不純物の多い銅なのでしょう。「冴えない」なんて付いてる割には、防具の素材に使うと物理抵抗に+6もボーナスがつくのですが(笑) この金属で作った防具は装備条件も緩和されるので、駆け出し戦士系キャラの育成にはぴったりの装備と言えます。
 さて、この金属がリアルにあるかどうかなのですが…ただの不純物の多い銅なら、そりゃいくらでもありますわな^^; 色から判断すると、白銅あたりになるのかな? 100円玉とかが白銅で出来てますね。 まぁ、白銅って銅とニッケルの合金だったりするので、これもちょっとおかしいのですが^^;


Shadow Iron(オリジナル?)

 名前からして実在しそうのない鉱石ですが…とりあえず調べてみましたが、やっぱり見つかりませんでした^^;
 とはいえ、鉄の名を冠しているのですから「きっとオリジナルでしょう」では面白くもくそもないので、実在の物にこじつけてみましょう。普通の鉄よりも精錬しにくて、堅い(物理耐性以外のボーナスも、『堅い』と解釈します)ということは、これは自然鉄あたりではないでしょうか? 鉄鉱石の所にもちょっと書いていますが、自然鉄は純度が高いため、ヘタな製錬技術で精錬した鉄よりはとんでもなく固く、錆びにくいのです。当然、インゴットに加工するのも相応の技術が必要となりますから、ぴったりでないかと思います。


Copper(銅)

 問題の鉱石です…なにが問題かというと、銅という鉱石は本来鉄よりも地表近くに埋まっていることが多く、鉄よりも柔らかいために加工もしやすいので、採掘やら鍛冶やらの要求スキルが鉄よりも高いというのは明らかにおかしいのです^^; とはいえ、UOでは鉄よりも採掘しにくく、加工しにくい鉱石として登場しているので、その辺の理由を考えてみましょう。某漫画家の、『理屈と軟膏は何処にでも着く』という言葉もあることですし(笑)
 まず、銅鉱石が鉄鉱石よりも採掘し易いというのは、リアルでも古い時代限定の話です。地表近くにあったものは殆ど採掘し尽くされているので、地表近くで採掘できる場所は殆ど無くなっているようです。UOでも、既にリアルと同じ状態なのでしょう(まぁ、あれだけみんなで掘り出せば、そりゃ枯渇するわ^^;
 次に、精錬しにくいということですが、上記のような状態になっていると考えれば説明が付きます。銅は結晶片岩という非常に堅い岩の中に固まりとして混じっているそうなので、そりゃ採掘もしにくければ精錬もしにくいでしょう。鉱山とかでは、他の部分が風化して土になった状態の中に混じってるそうなのですが、ブリタニアではそんな物はすでに採り尽くされているんでしょうね^^;


Bronze(青銅)

 連続して問題の鉱石です。青銅は銅と錫の合金なので、自然界には多分そう多くないと思うのですが…(たくさんあるのかもしれませんが、それだと今度は銅と同様の矛盾が出てきます(汗)) 合金と言うことを考えると、ブリタニアにはスズが多く存在せず、微量しか産出しないために採掘や精錬が難しいのでしょうね。
 この金属も素材ボーナスが付きますが、リアルでは鉄よりも柔らかいです^^;
 ちなみに、色はインゴットの色とほぼ同じようなものですね。青銅は本来茶色というか、暗い金色という感じの色なのですが、錆びるとお馴染みのあの色になります。


Gold(金)

 金です。金なのですが…ブリタニアの金は、ホントにリアルの金と同じものなのだろうか?(汗) だってそうでしょ^^; 金は鉄よりも相当柔らかいですし、むちゃくちゃ重いですから。あれで出来た武器や鎧を身につけるのは、リアルだったら間違いなくマゾでしょう^^; ブリタニアの金は、鉄よりも頑丈、装備条件も緩和されるという全く逆の特性を持っていますね。こりゃもう、『魔法・精霊の力』という事にして逃げます^^;(いあまぁ、こっちで勝手に理屈つけられるような設定作っちゃうのも難ですし…。)


Agapite(オリジナル?)

 ピンク色の鉱石です。一応調べてみたのですが、やっぱりありませんでした。でも、これ字面を見た限りでは、あからさまにAgap***+ite(鉱物を表す接尾語)なんですよね。
 というわけで、Agapから始まる単語を調べてみたところ…ふむ、Agapeってのがありますね。えーと、意味は、と…(キリスト教的な)愛、アガペー?なんじゃこりゃぁ^^; ってことは、Agapiteはさしずめ(キリスト教的な)愛の結晶?(汗) あはは、なんか、Agapiteで出来た鎧使いたくなくなってきた^^;


Verite(オリジナル?)

 緑色の鉱石ですね。これもオリジナルのもののようですが、Vilidiaという緑色の鉱物が実在するので、その辺りをモデルにしているのかもしれません。
 また、Agapiteと同じように、Ver***+iteという字面をしていますので、Verから始まる単語を調べてみました。まさかVeryな訳はないと思うので、それは外して、と。Verlyってのがありました。意味は『誠の』とかそんな感じです。それと仮定して日本語に直してみると、『誠の鉱石』あたりになるので、ミスリル辺りを意識して着けた名前なのかも知れません(ミスリル:説明は不用と思いますが、『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』に登場する『真の銀』です)。


Valorite(オリジナル?)

 ブリタニアでは最も産出量の少ない、青色の鉱石です。青色でこういう名前なので、viored(紫)+-ite(鉱石)をちょっともじった名前かと思っていたのですが…調べてみたら『valor』という単語がありました。「(特に戦場などにおける)勇気,武勇,剛勇。ラテン語「力」の意」だそうで、さしずめ『武勇の鉱石』と言ったところでしょうか。
 ん、ということは…Agapite、Velite、ValoriteはそれぞれUO内の『慈悲』『誠実』『武勇』という徳に対応しているのかもしれませんね。



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[宝石]

ルビー・サファイア H14/6/2に追記♪

 いくらなんでも、これらを知らない人はいないと思いますが…。硬度9を誇る、宝石の代表格です。ルビーの品質の高い物は『ピジョンブラッド』と言うそうで、ダイヤモンドよりも高い値段がつくこともあるとか!
 意外に知られていないことですが、この二つは同じ鉱物で、総称を『コランダム』といいます。主要な組成は同じで、微少な不純物の量によって色が変わります。ピンクサファイアは、鉱物的にはルビーと言うとか。

 宝石としてのコランダムは高嶺の花ですが、合成のものはいろんな物に利用されています。わりかし有名な所ではCDの読みとり装置。意外なところでは紙ヤスリや道路標示の塗料に混ぜられていたりします(研磨剤・滑り止めとして)。
 宝石としての側面ばかりが有名な鉱物ですが、現代文明には、無くてはならない鉱物の一つですね♪

 → 現在『スターサファイア』も登場していることを確認しています。これも実在の宝石で、3本の光が交差して6方に光を放ちます(丸く磨くと『*』みたいな輝きが出ます)。 当然、スタールビーもあるのですが…UOでは、何故だかこっちは入手したことがありません。見つけられてないだけかな?(^^;


エメラルド

 これもメジャーな宝石ですね。モース硬度は8と、やっぱり堅いです(笑) 日本語では『緑柱石』といい、その名の通り、六角柱の結晶を作ります(水晶のように先端が尖ってはおらず、完全に柱の形になります)。

 宝石としてメジャーですが、意外とありふれた鉱物だとか。ただし、濁った物やひび割れた物が多いため、宝石になるようなものはやっぱり希です。また、ダイヤモンドやコランダムといった堅い宝石は、母岩が風化しても残ることが多いので、太古の川底から採れたりするのですが、エメラルドはそれほど堅くないため、こういう産状がありません。この事も、エメラルドの希少価値を高めています。

 ルビー・サファイアが同じ鉱物であるように、エメラルドも『ベリル』というグループの一つです。メジャーな同属はアクアマリン、マイナーなところでは、黄色のゴールデンベリル(いまいち人気がないらしい…)、赤色のレッドベリル(なかなかレア!!)というものがあります。

 この鉱物の最大の特徴は、レアメタルである『ベリリウム』を含む所で、航空・宇宙産業には欠かせない物だとか! また、電気的な性質も非常に利用価値が高いそうで、自然の物だけでは足りずに合成されているそうです。

 ちなみにこのエメラルド、非常に緻密なイメージがありますが、実は多孔質です。その性質を利用して、色の薄い物に樹脂を染みこませて色を濃くしたものが結構出回ってるとか。あまり鮮やかすぎるエメラルドにはご注意!(笑)


ダイヤモンド

 うう、これもメジャーすぎる鉱物だ(^^; モース硬度10を誇る事も有名な、宝石の代表格ですね♪ 美しい事もさることながら、どれだけ堅いかというと、硬度9と10の差は、硬度1〜9よりも開きがあると言われているくらい!(モース硬度って、単に堅い順に並べてるだけなんです(^^;)
 ダイヤモンドは炭素のため、レントゲンなどでは母岩の中にあるかどうか判断できません。なので、母岩をがんがん割りまくって調べるとか(^^; それだけやっても採算が採れるものなのでしょうけど。
 無色透明なものが多いダイヤモンドですが、色のついたものもあります。ピンクダイヤがそれで、値段はなんと普通のダイヤの200倍とか! 現在、天然のピンクダイヤが採れるところはオーストラリアしかなく、年に50個程度しか出てこないそうなので、この値段も納得行きますが…アレクサンドライトとどっこいどっこいの、違う世界の宝石です(^^; 人工的に色を付けた物は、そう高いものでもないようですが…。

 ちなみにこの宝石、意外に知られていませんが、長い間あまり価値がありませんでした。これは、あまりにも堅すぎるために加工が出来ず、研磨剤としてしか使えなかったせいです。今は、レーザーを使って加工しているとか!UO内では価値がありますから、魔法か何かの加工手段があるんでしょうね(笑)


アメジスト(紫水晶)

 これも有名な宝石ですね♪ 宝石としての価値は、上の宝石たちにががーんと劣りますが、紫色をした宝石はそう種類がないとか。メジャーな物はアメジストだけだそうです(確かに、言われて見れば赤・青・緑なんかが多いですね)

 ギリシャ神話に出てくる少女アメシストが語源とされていますが、この話は有名…なのかなぁ…(^^;(この話は、考えようによってはかなり…な取り方の出来る話なので、ちとコメントは自粛(^^;) なんでか知りませんが、紫水晶で出来たグラスでワインを飲むと悪酔いしない、という迷信もあったとか(^^;

 水晶の話になっちゃいますけど、モース硬度が7と比較的堅く、電気的な性質もいいことから、かなりいろんな所に利用されています。半導体部品には、そのもの『水晶』って言われているものがありますよね(笑) また、実は歯磨き粉の中にも入っていたりします(これ故に、歯磨き粉を盛大に使いすぎると、かえって歯を痛めます(^^;)


シトリン(黄水晶) H14/6/2に追加♪

 宝石とか鉱物をかじっている方でないと聞き慣れないと思われるこの宝石、黄色の水晶です。完全にアメジストと同グループなので、本来は同じ項目に入れる所ですが、なじみが薄いと思われるので別項目にしました(笑)

 「なーんだ、しょせんは水晶か」と思われるかもしれませんが、リアルでは、天然物は非常にレアな宝石です! シトリン自体はわりかし出回っているようですが、殆どはアメジストに放射線を当てて人為的に色を変えたものなので、天然物はそうそう入手できないのではないのでしょうか?(めちゃくちゃ高そうだし(^^;) UO内では比較的よく出てくる上に安いですが(^^;
 それにしても、こんなものまで出ているとはびっくり!

 このグループには、1980年代に入って発見された、なかなか面白い外見の宝石があります。その名も『アメトリン』! 名前の通り、アメジストとシトリンが共存している宝石です。なかなか人気もあるそうですが…やっぱり高いんでしょうね(^^;

 → この宝石、UO内の表記が確か『Citorine』なので、黄水晶だと思っていたのですが…『シトリン・トパーズ』というのもあるみたいで、もしかしたらこっちなのかも? 宝石店に置いてあるトパーズは、殆どはこれだそうです(あと、青色の『ブルー・トパーズ』)。ただ、これって、思いっきり人工の宝石だったりするのですが(^^;(アメジストを焼きながら、いくつかの物質を加えて作るみたいです)。

琥珀(アンバー)

 琥珀は鉱物ではないのですが、UOの宝石屋さんで売ってたので入れちゃえ(笑) 良く知られているように、松や杉の樹液の化石です。
 現実世界では、『琥珀』と言われるのは数千万年前のものを指すようで、数万年レベルの比較的新しい物はコーパルと呼ばれるとか。こっちはアルコールで拭くとべたべたするそうで…(^^;

 古代日本では、琥珀は珍重されていたようですね。琥珀製の勾玉とかなつめ玉が、古墳から出土しているそうです。また、香料や蚊いぶしにも使われてたとか(もったいない…(^^;)
 紫外線や日光で青く光る『ブルーアンバー』、赤く見える『レッドアンバー』なんて変わり種の種類もあるそうです。


月長石(ムーンストーン)

 ホントは、『moon stone』の前になんか形容詞が着いていたのですが…忘れちゃいましたので、月長石の方で勘弁してくださいな(^^; 名前を見れば判ると思いますが、『長石』という、非常にありふれた鉱物の仲間です。ただし、当然の事ながら月長石は特殊な部類に入ります。

 ある方向に月光のような青白い輝きを放つ事からこの名前が付いたと思われるこの宝石、あんまりメジャーではないと思われるのですが、6月の誕生石になってます。『健康・長寿・福』を意味するそうで…なんか、めちゃくちゃいい意味ですね♪ ちなみに『日長石(サンストーン)』もあり、こちらは暖かいオレンジ色をしています。こっちの方に出て欲しかったなぁ(笑)

 なお、宝石になる長石にはもう一種類、『ラブラドライト』というものがあります。この石は一見黒い石なのが、ある方向から見ると虹色に輝くそうで。そのため、『スペクトロライト』とも言われるらしいです。でも、手元の鉱物関連書籍には、(主要産出国である)「フィンランドでしか売ってないと思う」と書かれてました(^^;


トルマリン

 えー、日本名だと、『電気石』ってなっちゃいます(^^; 宝石として使われるのは、『リチア電気石』と言われるもので、宝石になるようなものは、なんだかんだ言ってきれいな色が出てます♪ いろんな色があるのも、この石の特徴♪ 宝石にならないものでも、スライスしたときにスイカそっくり(外が緑で、中が赤)なものがあったり、正三角形の模様が出たり、ベンツのエンブレムのような模様が出るものがあったりして、そっちの方も人気が高いとか(鉱物収集家限定、のような気もせんでもないですが(^^;)

 とまぁ、ここまでトルマリンの話をしてきましたが、実はUOに出てくるトルマリンは、私たちが言うトルマリンではないようなのです。これは、この宝石の語源に関係があります。
 この『トルマリン』という単語、語源は『トルマリ』という言葉だそうなのですが、元々『トルマリ』は黄色の別の鉱物を指していたとか。それがいつの間にかトルマリンを指すようになったらしく、『トルマリ』が何なのか、今となってははっきりしていません。UOに出てくるトルマリンって、そのもの黄色ですよね。ということは、トルマリンでなくトルマリの方と思われます。 つまり、UOに出てくるトルマリンは、正体不明って事になっちゃいますね(笑)ここまで細かい事やってるのには頭下がります(^^)



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 少ないなぁ、と思ってたんですが、書いてみると意外とありました(笑) でも、もうちょっといろいろあると嬉しいんだけどなぁ…(^^; まぁ、今確認してる物が全てとは限らないので、今後見つけられることに期待♪

あったら嬉しいもの一覧(あるといいなぁ…)

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